お裁縫
3年生になる娘が、このところお裁縫をしたがるようになった。
きっかけは夏休みに泊まりに行ったいとこの家で、2つ年下の1年生のいとこが自分で作ったうさちゃんにこれまた自分で作ったお洋服を着せて遊んでいたのにいたく感化されたらしい。
家に帰ってくるなり「私もお裁縫がしたい。」と言い出し、難しいことは嫌で、飽きっぽく、痛いことが嫌いなこの子が、すぐに出来上がらず、針が刺さるお裁縫なんて無理じゃないかと思ったが、言い出したらきかない頑固者ということもあって、夏休み中に自分で作った型紙でうさぎのマスコットを作り上げた。
すると次に「私もお兄ちゃん見たくお裁縫セットが欲しい。」と言い出した。
これには父親が「まだ早い。」と反対。私も片付け下手で、すぐに物をなくすこの子に、針など渡して無くされると恐いなぁと思っていたので、
「やりたいときにはお母さんのを貸してあげる。」
ということで渋々承知させたものの、図書館で「簡単可愛いマスコット」という本を見つけて借りてきたらがぜんお裁縫熱があがってしまい、本に載っていた針山を作って、完成したら針を1本渡すことにした。
2日がかりで本に載っているのと色違いの針山が完成して、さっそく使っていた刺繍針1本とまち針を5本刺し嬉しそうな娘。
そういえば私も、まず姉とふたりで針山を作ってから、お裁縫を始めたんだっけか。
たしか姉が突然「針山を作ったら、お母さんが自分専用の針をくれるんだって。」と言いだし、姉の見よう見まねでせっせと作ったような記憶が……。
今夜も娘は六花亭の空き缶を持っていそいそとリビングにやってきて、借りてきた本を片手にマスコット作りを始めた。
針山を作った後は、難しいところは教えるけれど、後は自分で何とかやってみるということになっていたので、何かアクシデントがあるたびに「あ~!」とか「いてっ!」などと言いつつ頑張っている。
悪戦苦闘した後に、間違いなく自分で作ったものが残る遊びにいそしんでいる姿は、見ているこちらも和む。
そういえば気がついてみたら季節はとっくに秋。














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